今週のゼミ

今週は盛りだくさんとなってしまいました。

1.論文紹介

Itou, Naoki, and Kazushi Nishimoto. "A voice-to-MIDI system for singing melodies with lyrics." Proceedings of the international conference on Advances in computer entertainment technology. 2007. https://doi.org/10.1145/1255047.1255085

歌声からMIDIデータを生成する新しいシステムを提案するという内容ですが、音符の区切りが難しいという課題を解決しようちした内容です。

2000年頃に開催されていたMAX/MSPサマースクールでも高速フーリエ変換からMIDI化という話題がでてきました。たしか人間にはぎりぎり演奏できるかできないかという楽譜を自動生成させ、ピアニストに演奏してもらうというのを岐阜県の山奥で見た気がするのですが、それに関連しそうな内容でした。

2.Adobe最新機能紹介

Adobe MAX2024に登壇した卒業生(フォロワー数はもうすぐ100万人)がゼミ見学に来たので、最新のAdobe機能を紹介してもらいました。

(1)Premire

文字起こし後のギャップ削除、テロップのデザインやレイアウト、オブジェクトトラッキング(ベータ版)など。

授業動画を作成する際にCAMTASIAとPremiereを使っていましたが、ワークフローと収録方法をもっと効率化すると授業動画作成がもっと楽になりそうですね。ギャップ削除はAfterEffectsにもっていかなくてもええやん、、

(2)PhotoshopのAI生成とGoogle Nano Banana連携

PhotoshopのAI生成は、部活の印刷物を作成する際に塗り足しを増やすのに使ったきりでしたが、GoogleさんのNano Bananaを使って画像修正や生成などができるようです。

例えば画面上に文字で注釈を書き込み場所と文字に合わせた生成ができたり、1年生は写真の合成課題があるのですが、調和ボタンでなじませたりと、

セールで半額なので個人で購入するかな、、(学生版は最大75%オフ

大学のライセンスからはうまく動作しないようですね。

(3)MIXAMO

3Dをやっていると薄々目にはしているけど手を出せていないMIXAMOですが、MotionBuilder(※本学の学生さんは学生版を無料で利用できます)のような作業をもっと手軽にできるツールのようです。3Dモデルを読み込むことでボーンをつけることができ、モーションをアサインしてFBXなどで書き出すことができると。そして、

(4)AfterEffectsと3D

そして、MIXAMOで生成したキャラクタの3Dアニメーションを、AfterEffectsの3Dカメラ機能をつかってマッチムーブさせていました。ロトブラシを使っての合成など、、、

マスクを切るときのパスの編集はIllustratorで慣れているけど、次はこれを使おうかな、、

(5)切り抜き動画

ドラマの制作現場に行く学生さんは多いのですが、この卒業生もそのひとりです。様々なドラマのショート動画バージョンを作成するという仕事が多く、配信系、地デジ系いずれのドラマも多くてがけています。そこで使われている編集技術全般(動画編集ソフトを使わない部分も含めたという意味での「編集技術」)のお話はかなり重要な内容かなと思います。再生回数をどう伸ばすかというプラットフォームのアルゴリズムも知りつつ、うまく利用するのかなと。

(6)収益化

再生回数と収益化についてはみなさんがっかりした模様。

ただ、再生回数やフォロワー数と動画の内容に応じて来る案件の額にはどよめきが、、なるほどあの業界は案件の報酬が高いのか、、といった裏話も聞くことができました。

とある配信者のルームマネージャーをしていたことがありますが、配信って体力と時間と精神とを削られる仕事です。なるほど、これならお金をもらって勉強できて、仕事も増えるなぁ、、

他ゼミの学生さんも来てくださいました

ということで、リアリティあるお話ばかりで盛りだくさんのゼミでした。

あ、案件詐欺の見分け方も面白かったなぁ